このページでは分電盤について
説明します
分電盤は工場などの事業所だけでではなく
一般家庭でも設置されているので
馴染みがあると思います。
1.分電盤とは
![分電盤の例:テンパールのHPより](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/bunden1-e1670205984146.png)
分電盤の例:テンパールのHPより
上写真が分電盤の一例です。
ブレーカーや分電盤メーカーの
1つ テンパール工業のものです。
(ブレーカーについては
以下のページを参考ください。
→ブレーカーとは)
この写真の中には家庭や事務所などで
目にしたことがあると思います。
![分電盤とは](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/bunden2-e1670207778691.png)
分電盤とは
分電盤とは上のイラストのように
配電盤から送電された電気を
分岐してコンセントや照明など
各電気機器へ供給するための盤です。
盤はプラスチックもあれば
鉄製のものもあります。
BOX盤に収めず写真のように
木板にブレーカーを
そのまま取り付ける例もあります。
![木板上で分電する](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/bunden12-e1670659473175.png)
木板上で分電する
一般的な構成としては配電盤から
送電される幹線に定格電流の高い
ブレーカーや漏電遮断器を設置します。
(主幹ブレーカー、メインブレーカー)
(漏電遮断器については
以下のページを参考ください。
→漏電遮断器とは)
(配電盤については後述します。)
分岐には各用途に応じた定格電流の
ブレーカーや漏電遮断器を設置します。
(分岐ブレーカー)
![分電盤の構成](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/buden3-e1670215655520.png)
分電盤の構成
分電盤はBOX盤とブレーカーなどを
別個で購入して製作することも
しますが、
メーカーで既に主ブレーカー、
分岐ブレーカーを取り付けて配線も
終わった完成品を購入して
使うこともします。
完成品は、一般的に下写真のように
主幹ブレーカーと分岐ブレーカーを
電線ではなく銅バーで接続されており
コンパクトで綺麗です。
![分電盤内の銅バー](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/bunden10-e1672045854290.png)
分電盤内の銅バー
そして銅バーは通電していますので
下写真のようにカバーも付けて
納品されます。
![分電盤のカバー](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/buden11-e1672045910857.png)
分電盤のカバー
分電盤は大きな工場・事業所なら
多く設置されています。
分電盤から各コンセントや機械へ
電気配線しないといけないので
各所に設置して、近くから電源を
とった方が良いです。
2.動力盤と電灯盤との違い
動力盤と電灯盤は
分電盤に分類されます。
動力盤と電灯盤については
以下のページを参考して
ほしいのですが
動力盤は三相交流を分電、
電灯盤は単相三線式、単相2に線式を
分電し、コンセントや機器に
電気を供給します。
![動力盤例](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/1-e1672046194269.png)
動力盤例
電灯盤の中にはブレーカーや
漏電遮断器だけではなく
照明を入切する目的で
リモコンリレーが設置されることも
よくあります。
(リモコンリレーについては
以下のページを参考ください。
→リモコンリレーとは)
3.配電盤との違い
配電盤は6600Vなどの高電圧を
一般的な工場や事業所で使う
100V、200V、400Vなどの
低電圧に変圧するための盤です。
(高圧、低圧については
以下のページを参考ください。
→高電圧と低電圧)
![キュービクル例:日東工業HPより](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/11/dou1-e1669611246693.jpg)
キュービクル例:日東工業HPより
上写真のような
キュービクルは配電盤の
一例ですね。
高電圧で送電するのはなぜ?
話がそれますが、電気初心者の方は
配電盤で変圧して低電圧にするのなら
最初から低電圧で送電すれば
いいと考えられるかもしれません。
電柱の電線は6600Vで送電されています。
高電圧だと電線を細くできるのです。
電力=電圧×電流、電圧を上げれば電流は下がる、
電流が低ければ、細い電線を使える
(高圧用の電線、ケーブルを使う必要はありますが)
もし、最初から低電圧で送電すれば
電柱の電線の太さは何倍、何十倍にも
なります。
そんな太い電線を
街中でとても使えませんし、
コストもかかります。
4.分電盤の記号
![分電盤の記号](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2022/12/bunden5-e1670218925925.png)
分電盤の記号
上図が分電盤の記号になります。
電気保全の仕事をしていると
分電盤を探す場面があります。
図面から、この記号が書かれた位置に
分電盤はあります。
ご参考までに。
5.メーカー
分電盤を販売している
メーカーは多くあります。
私が個人的によく見る、
よく使うメーカーを紹介しておきます。
・日東工業
・テンパール
・Panasonic
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