このページでは
電磁気を知る上で避けれない
頻出ワードである
磁束について書いています。
磁束の考え方自体は
決して難しいものでは
ないので、磁束がどのような
ものなのかを掴んでください。
磁力線とは
上絵のような
永久磁石はネジや砂鉄などを
吸い付けます。
これは磁石が磁力を持っている
から起こるのですが
この時、磁石の周囲では
何が起こっているのでしょうか。
この磁力を考えるとき
架空の線である磁力線が
上絵にある線のように
N極からS極へ向かって
出ているとしています。
この磁力線が磁力の
正体と考え、磁力線がある
空間を磁界とか磁場といいます。
磁束とは
磁束は磁力線の束と
考えます。
磁力線の本数=(磁束/透磁率)
という公式がありますが
磁束を透磁率で割った値を
磁力線の本数としています。
透磁率は磁束の通りにくさを
示す値です。
(透磁率については
以下をクリックして参考ください。
→透磁率とは)
そして、単位面積あたりの
磁束の量が磁束密度です。
この磁束密度も磁束同様
電磁気学、電磁石や
トランス、三相誘導電動機などを
電気機器の理論を知る上で
重要なキーワードです。
最大磁束密度やB-H曲線なども
知っておきたいことです。
以下のページで説明していますので
ご参考ください。
永久磁石で説明しましたが
電磁石でも同様に
磁束は発生します。
上絵のように
ソレノイドコイルに
電圧を印可すると
この中の鉄心の中(磁性体)
周囲に磁束が発生し
磁力を持ちます。
(ソレノイドについては
以下をクリックして参考ください。
→ソレノイドとは)
電磁石を使っている
機器は多くあります。
このサイトのテーマの1つである
シーケンス制御でも使う
電磁リレー、電磁弁、
電磁接触器などでも使われます。
普段使うときは磁束は気に
する必要はありませんが
何が起こっているかぐらいは
知っておいてもいいと思います。
(シーケンス制御講座については
以下をクリックして参考ください。
→シーケンス制御講座)
まとめ
本文中に関連ページを
いくつか紹介していますが
磁束はそれら関連する
ページでもでてくる
重要ワードです。
このページでは
電験などの資格試験に
でるような公式などは極力書かず
磁束がどういったものか
について説明しました。
私は普段、機械の電気修理を
中心に仕事をしています。
実務で磁束の公式を
考えたことはありませんが
どのようなものかぐらいの
理解はあった方がいいことは
仕事はしやすいです。
電気を知る上で
数式の理論を1回は
解いて(理解)しておいた
方がいいこと事実ではあります。
公式などは
更なる専門書や資格対策本に
譲ろと思います。
このページで説明した磁束は
モーターでも関わります。
当方では、三相誘導電動機が
関わる機械設備の故障対処法に
関する教材も扱っております。
興味があれば、以下のボタンをクリックして
内容を確認してください。
【保全マンの14時間で分かる
機械設備モーター部の電気故障対処法とは】
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