無料講座 詳しくはこの画像をクリック!

現場で役立つシーケンス制御 無料メール講座 登録フォーム
【詳しくは上画像をクリック!】

天井クレーン/ホイストの性能検査とウェイトチェッカ

吊り上げ荷重が3t以上の
天井クレーン、ホイストは法令により
性能検査に合格しなければいけません。

性能検査に合格しないと、
その天井クレーン/ホイストは
廃止したものとみなされ、
使用できなくなります。

このページでは、性能検査と
たまに見るウェイトチェッカに
ついて書いています。

*注意*
文中では、当方が扱う
20tぐらいまでのホイストクレーンに
ついて書いてる部分もあります。

性能検査とは

吊り上げ荷重が3t以上の
天井クレーン/ホイストは
法令で2年に1回 性能検査に
合格しなければ使えません。

性能検査に合格すると
検査証(クレーン性能検査結果通知書)で
合格判定をもらいますが、
その有効期限が2年間だから2年に1回となります。

検査機関

性能検査は、
自社やクレーン業者ではできません。

厚生労働大臣の登録を受けた者
(登録性能検査機関)または
所轄労働基準監督署長が行います。

登録性能検査機関は色々ありますが
一般社団法人日本クレーン協会が
行っていることが多いです。

一般社団法人日本クレーン協会のHPへ

検査項目

検査項目ですが、
クレーン性能検査結果通知書に
記載された項目は

設置届・変更届・検査証・点検票・
構造部分・機械部分・吊り上げ装置・
電気部分・走行、横行レール・歩道等・
安全装置・無負荷試験・荷重試験・
過負荷防止装置・たわみ測定試験

です。

天井クレーン/ホイストによっては
ない装置や機能もありますので
それは点検しなくてもよいことに
なります。

検査員の側にいて、よく見ていると
感じる項目は

押し釦の方向表示・フックの外れ止・
フックの変形・ワイヤーの変形や径・
エコライザーシーブ・無負荷運転・
定格過重試験・たわみ測定試験・
絶縁抵抗・レールのフックボルトの緩み・
安全装置(過巻防止)でしょうか。

(吊り上げ荷重が20tぐらいまでの
ホイストを載せた天井クレーンの場合です)

あとは、日常・月例点検記録などの
書類を確認されています。

性能検査後は

性能検査に合格すると、合格シールを
もらいます。

性能検査の合格シール

性能検査の合格シール

写真にようにシールには
有効期限がかかれています。

シールはクレーン/ホイストの
本体に貼ります。

検査で問題が見つかった場合は
後日、再検査となります。

目視だけでいい内容であれば
写真を撮って送るだけで
いいこともあります。

よく聞く悩ましい声

性能検査には定格過重を吊って行う
項目があります。

巻上ブレーキの制動確認や
巻上下・横行・走行の動作確認などを
行います。

それにより、今まで表だっていなかった
故障・不備をあぶりだすこともできます。

この検査は重要ではあるのですが
定格過重のウェイトを用意する必要があり
それが悩ましいという声を聞くことが
あります。

定格過重のウェイトを自社で
持っていない企業もあります。

お金を出して借りている
企業もありますね。

数百tになると結構な費用が
かかるようです。
(運送料もかかりますし)

2年に1回の検査なので
それなりの負担になりますね。

しかし、大事な検査項目では
ありますので、しないわけにはいない、、、

悩ましいですね。

性能検査には検査料も必要です。

性能検査は避けたいと考える
企業もあります。

吊り上げ荷重が2.8tという中途半端な
ホイストはありますが
あえて3tにしないことで
性能検査を避けれるわけですね。

他にも5tにせず4.8tで
他の法令対策をしているホイストも
ありますね。

天井クレーン/ホイストは必要だが
あまり使うことがない企業にしたら
性能検査は避けたいと考えるのは
理解はできますね。。。

あまりクレーンを使わない会社は
できればこの検査を避けたいのが実情です。

そのためにウェイトチェッカをつける
パターンがあります

ウェイトチェッカ

既存の工場を購入したり、借りたりした場合、
性能検査が必要な吊り上げ荷重の
天井クレーン/ホイストが設置されている
ことがあります。

元々3t以上のクレーンがあるだけで
3t未満しか吊らない場合は
性能検査は避けたいものでしょう。

そのためか、ウェイトチェッカを
付けているホイストを見ることが
あります。

ウェイトチェッカ

ウェイトチェッカ

ウェイトチェッカの機能は、巻上時の
電流値を計測し、設定した電流値を
超えたら動作を止めます。

3t以上の過重を吊ると停止するなら
実質は3t未満のホイストになります。

そうすることで、性能検査免除の
交渉をするわけです。

最後に

天井クレーン/ホイストは便利ですが
正しく使わないと大事故を
起こす可能性があるものでもあります。

それを避けるためにも
2年に1回の性能検査は重要では
あるでしょうね。

性能検査が必要/不必要に関わらず
日常点検・月例点検・年次点検も
しっかりとやりましょう。

初心者のための講座へ-以下をクリック!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です