有接点シーケンス制御(リレーシーケンス)の
順序回路についてシーケンス図を見ながら説明します。
●有接点シーケンス制御(リレーシーケンス)については以下を参考ください
⇒リレーシーケンスとは何かを速習したい初心者のためのサイト
●シーケンス図については以下を参考ください
⇒シーケンス図とは何か?その見方/読方とは
①この回路でLのランプを点灯させることを考えた場合
Lのランプの電路にあるR3の電磁リレーのa接点を
閉じる必要があります。
(電磁リレーについては⇒
電磁リレーとは何かを3項目で学習する)
R3の電磁リレーのコイルの電路には
R2の電磁リレーのa接点があります。
ですので、まずR2の電磁リレーが動作しないと
R3の電磁リレーを動作させることはできません。
R2の電磁リレーのコイルの電路にはR1の電磁リレーの
コイルのa接点があります。
ですので、R1の電磁リレーが動作しないと
R2の電磁リレーを動作させることはできません。
つまり、Lのランプを点灯させるためには、
R1の電磁リレー→R2の電磁リレー→R3の電磁リレー
と順番に動作させないといけないということです。
② Lのランプを点灯させるまでの動作を説明します。
R1の電磁リレーのコイルの電路は
自己保持回路になっています。
(自己保持回路については⇒
自己保持回路とは)
ですので、一旦R1の電磁リレーが動作するとBS2の押ボタンを押して離しても
R1の電磁リレーのa接点を通じて
コイルの電気が通じますので動作し続けます。
この状態でBS4の押ボタンを押してもR3の電磁リレーの
電路にあるR2の電磁リレーのa接点は閉じていないので
Lのランプは点灯しません。
③ R2の電磁リレーの電路にある
R1の電磁リレーのa接点は閉じています。
ですので、BS3の押ボタンを押すと
R2のコイルに電気が通じます。
R2の電磁リレーの自己保持回路になっていますので
BS3の押ボタンを離してもR2の電磁リレーは
動作を続けます。
④ R3の電磁リレーの電路にあるR2の電磁リレーの
a接点は閉じています。
ですので、BS4の押ボタンを押すと
R3のコイルに電気が通じます。
R3の電磁リレーの自己保持回路になっていますので
BS4の押ボタンを離してもR3の電磁リレーは
動作を続けます。
Lのランプの電路にあるR3のa接点は閉じますので
Lのランプは点灯します。
⑤Lのランプを消灯させる、
そしてR1,R2,R3の電磁リレーを停止するには
BS1のb接点の押ボタンを押すことで可能なシーケンス回路になっています。
身近にある必ず順番どおりに動作しないと困る機械や設備はないでしょうか?
そういったことに、この順序回路は使えます。
ここの回路をそのまま使えない時は
この考え方でシーケンス制御設計して 実践で使える回路にしていきます。
シーケンス制御については以下をご参考ください。
⇒3ステップで理解するシーケンス制御とは
当方では
このサイトでも出てきた電磁リレーも
使って自己保持回路などの
基本回路を実機で技術習得する
実習用キット付有接点シーケンス制御教材
も扱っております。
実習以外に、
リレーシーケンスの基礎や故障対応ノウハウなども
詰め込んだ内容になっています。
手前味噌ですが初心者の方には
好評をいただいております。
0からの学習に興味があれば
以下をクリックして内容を確認をして
みてください。
⇒シーケンス制御の基礎力・実技力・現場力が身に付く! 電気系機械保全にも最適な内容とは
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