三相誘導電動機の速度制御ができる
インバータは様々な機械で
使われています。
インバータについては
以下のページを参考ください。
機械によっては
複数の三相モーターの速度を
同時に同じだけ変化させないと
いけない用途もあります。
このページでは、その方法を
紹介します。
インバータは三菱電機の
汎用インバータの仕様で
書いています。
速度の変更方法
まずはインバータの単体での
速度の変更について説明しておきます。
操作パネルで変更する
上写真のようなインバータ本体の
操作パネルのボリュームを
回転することで周波数(回転数)
は変化できます。
一番シンプルな方法ですが
インバータを設置した場所以外では
操作できません。
制御盤内に設置した場合、
制御盤の扉を開いて操作する必要があります。
操作パネルを使って、制御盤の外部
離れた場所で操作させた方が
作業性が良いこともあります。
インバータの機種によりますが
操作パネルを外せます。
それと本体を通信ケーブルで接続すれば
制御盤の扉に付けても、手元の操作盤でも
操作可能になります。
操作パネルを本体から外せない機種でも
下写真のようにオプションで盤面操作パネルは
販売されていますので、それを使えばいいです。
外部運転モードでボリュームで変更する
インバータでは、運転操作をする方法として
PU運転モードと外部運転モードがあります。
前項のインバータの操作パネルで
操作がPU運転モードと呼ばれます。
外部運転モードは下写真のような
制御端子を使い、外部から信号を
入力して操作をする方法を呼びます。
周波数変更は下回路図の
10、2、5の制御端子にボリューム抵抗を
接続し、ボリュームを回転させることで
行います。
ボリューム抵抗は上写真で、
ボリューム抵抗(可変抵抗器)については
以下のページを参考ください。
外部運転モードでスイッチで変更する
前項同様に外部運転モードで
外部から変更します。
前項はボリュームを回転させて
ステレオの音量にように連続的に
変化させる方法でした。
ここでは、スイッチを使って
あらかじめ設定しておいた周波数に
一気に変更する方法です。
上の回路図上にRH,RM,RLの端子がありますが、
その端子にスイッチを接続し、導通したら
その端子に設定していた周波数になります。
周波数はパラメータ設定で自由に変更できます。
3つ端子があるので、3パターンの
周波数に変更できますね。
スイッチと書きましたが接点とし
電磁リレーの接点を使って自動制御で
動作させることが多いです。
この時の接点はドライ接点(無電圧接点)
を使います。
(ドライ接点については
以下のページを参考ください。
⇒無電圧接点と有電圧接点とは)
周波数を複数台同時に変更する
前項までは、インバータ単独での
周波数の変更方法の紹介でした。
本題である複数同時に変更する方法を
紹介します。
ボリューム抵抗と端子を並列接続
上図のように、ボリューム抵抗の端子を
インバータの制御端子に並列に接続します。
外部運転モードで、ボリューム抵抗を使って
連続的に変更したい場合は
この方法を使います。
AM端子と端子入力を使う
AM端子があるなら
この端子を使うことで同時変更できます。
赤枠で囲んだAM端子はアナログ信号出力という
名称で出力電流や周波数など16種類から選択して
モニターすることができます。
モニターですので、要は選択した
出力電流などを信号を外部で値を確認することが
できるのです。
このAM端子から出力される周波数信号を
受ける(入力する)端子が、紫枠で囲んだ
1の周波数設定補助という端子です。
下図のように接続することで、
1号機の周波数が、2号機に入力され
2号機も同じ周波数になるのです。
AM端子がない機種もありますので
確認は必要です。
注意
同じように周波数を変更する場合、
最高周波数などを同じにする必要が
あります。
同時に変更したいインバータの機種が違うは
インバータの制御端子の電圧が同じかなども
確認する必要はあります
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