食品会社に設置されている
設備の突発修理対応をしました。
1.故障内容
その会社の工場長から
「この型名の電磁接触器がありますか?」
という問い合わせがありました。
(電磁接触器については
以下のサイトを参考ください。
→電磁接触器とは、電磁開閉器とは何か)
私の会社の在庫にはなかったので
すぐに商社に取りに走りました。
そして、現地へいくと
電磁接触器の型名はあっているのですが
コイル電圧がAC100V品です。
(買ってきたのはAC200V品)
コイル電圧はAC200V品が多いので
商社の在庫もAC200V品は置いています。
工場長は電気屋ではないので
コイル電圧までは確認できなったようです。
コイルを取り換える
電磁接触器は分解して
コイルだけを交換することができます。
同じ型名の電磁接触器なので
コイルも型はあうはずです。
コイル電圧の違いについては
交換で対処することにしました。
電線が焼けている
制御盤の中の既存の電磁接触器を見ると
2次側の端子とそれに接続した電線が
焼けてぼろぼろになっています。
(制御盤については
以下のサイトを参考ください。
→制御盤とは)
こういった故障しているので
交換修理をしたかったようです。
事情を聞くと、今日
送風機の機械部分をオーバーホールしたそうです。
完了して試運転をすると
モーターの回転がおかしい、
電流値を測定すると正常に動く方は60Aだが、
この異常の方は150A以上で
電流計のレンジを振り切るぐらい流れる。
原因を調べていたら制御盤の中の
電磁接触器の故障箇所を見つて
交換と調査のため私の会社に電話したとのことでした。
オーバーホールした方は
機械屋さんなので電気にはあまり詳しくないようです。
その症状から、
明らかに三相誘導電動機を単相で運転しています。
(三相誘導電動機については
以下のサイトを参考ください。
→三相誘導電動機とは)
電磁接触器や電線など、
悪い部分を全て交換して試運転しました。
送風機は正常に動きました。
念のためクランプメーターで電流値を
測定しましたが、
三相200V,30kWの三相誘導電動機に
流れるぐらいの電流値で問題ありません。

クランプメーターの例
電線が焼けたのは、しっかりと端子に
ネジを締めていなかったのでしょう。
そのため高熱になるのです。
交換品等はしっかり増締めしました。
左写真は焼けた電線、中央写真は故障した電磁接触器
右写真は電磁接触器のAC200Vのコイルです。
3.所感と紹介
今回、まず機械屋さんが交換作業をして
異常が分かりました。
機械屋さんは、予定があり早く帰らなければ
いけないようでした。
当方のような電気屋が対応できたので
よかったですが、突発に加え定時過ぎだと
依頼をできないこともあると思います。
今回対処した内容は、電気屋目線ですが
難しいものではなく、こういったときの
ために機械屋さん等も知っておいて損は
ありません。
少しでも知っておきたい
初心者の方に見てほしいページがありますので
以下を参考ください。
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