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フライス盤の始動故障:ダライ粉は故障の元

ダライ粉(切粉)の一例

工作機械 フライス盤の
突発故障修理をしました。

1.故障症状

故障症状はフライス盤を動かす
始動ボタンを押してもまったく動作しない 
といった内容です。

2.やったこと

工作機械で、始動ボタンを押しても
始動しない故障はだいたいが
潤滑用の油圧ポンプが
作動していないことが原因です。

潤滑せずに機械を動かすと
故障するので、始動時に必ず動作させ
機械を保護をしているわけです。

シーケンス図を見ると
やはり油圧が関係しています。

(シーケンス図については
 以下のページを参考ください。
 →シーケンス図とは)

更に調べると 油圧ポンプ用モーターに
取付ているサーマルリレーが
トリップしています。

(サーマルリレーについては
 以下のページを参考ください。
 →サーマルリレーとは)

サーマルリレーは三相誘導電動機を
過電流による故障から保護するための
電気制御機器です。

(三相誘導電動機については
 以下のページを参考ください。
 →三相誘導電動機とは)

トリップした原因は三相誘導電動機へ印可される
電源が単相となったことで過電流が流れたことです。

サーマルリレーの故障

更に調査するとサーマルリレーの
ヒーター線が内部で断線しています。

サーマルリレーのヒーター線の断線は
短絡故障で起こります。

油圧用のモーターを見ると、
モーターの口出し線とモーターへの電源線を
接続している箇所に絶縁テープなどを
巻いていますが 少し隙間も見られます。
(このモーターは端子箱はありません)

そして、モーターが設置している場所は
ダライ粉が溜まっていく場所です。

ダライ粉(切粉)の一例

ダライ粉(切粉)の一例

故障が発生した時はダライ粉が
相当溜まっていたとのことです。

おそらくそれが原因で短絡したのでしょう。

サーマルリレーは 私の会社にあった
在庫品に交換しモーターの口出し線との
接続部にしっかりと絶縁テープを巻いて
更に高熱に強いシートも巻きました。

3.所感

鉄工所の機械修理をしていると
ダライ粉がいろいろな故障を生み出す原因
となることが多いと感じます。

ダライ粉はわずかな隙間にも入り込みます。

鉄の削りカスなので、導電物質です。

電極間について短絡するわけです。

故障を防ぐ意味でも
定期的にそうじはした方がいいですね。

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