PLC,シーケンサのフリッカー回路に
ついて説明します。
PLC,シーケンサについて、
分からない場合は以下のサイトで
概要を説明していますので
ご参考ください。
⇒PLCとは、シーケンサとは何?が83%解消する初心者サイト
フリッカー回路とは
フリッカー回路は一定の時間間隔で
出力がONとOFFを繰り返す回路です。
出力(負荷)としてランプを例にするのが
分かりやすいですかね。
よく一定の時間間隔で点滅するランプを
見ませんか?
あのランプの制御回路がフリッカー回路です。
フリッカー回路のラダー図
これがフリッカー回路のラダー図です。
(ラダー図については⇒ラダー図とは)
このフリッカー回路は、動作の開始が
出力の停止、つまりランプなら消灯の
状態からスタートする回路になっています。
入力信号が入って500ms(0.5秒)後に
1秒間出力信号が出て0.5秒停止し
1秒間出力信号が出る
それを繰り返します。
では、動作の説明をしていきます。
①では
フリッカー回路をスタートさせるX0の
入力信号が入りX0のa接点が導通します。
これによりT0のタイマーのコイルに電気が
通じT0のタイマーが動作します。
②では
T0のタイマーの設定時間である500ms(0.5秒)
が経過し、T0のタイマーのa接点が閉じます。
それにより、T1のタイマーとY0の出力リレーの
コイルに電気が通じT1とY0が動作します。
これで入力信号が入って、500ms(0.5秒)後に
出力信号が出たことになります。
③では、
T1のタイマーの設定時間である1秒間が
経過し、T0のタイマーの電路にある
T1のタイマーのb接点が開きます。
これにより、T0のタイマーのコイルへの
電路が遮断されるのでT0のタイマーは
停止します。
④では
T0のタイマーが停止することで
a接点が開きますのでT1のタイマーと
Y0の出力リレーのコイルへの電路が遮断
されます。
T1のタイマーとY0の出力リレーが停止します。
これで、出力信号は出て1秒後に停止した
ことになります。
⑤では
T1のタイマーが停止したことで
T1のタイマーのb接点が閉じますので
再びT0のタイマーが動作します。
⑥では
T0のタイマーの設定時間500ms(0.5秒)が
経過したことで、再びT0のa接点が閉じて
T1のタイマーとY0の出力リレーが動作します。
これで出力信号が停止して500ms(0.5秒)後に
再び点灯したことになります。
次は1秒後に④の戻り、以後 同じような
動作を繰り返していきます。
ここまでの動作を振り返ると
入力信号ON→0.5秒→出力信号ON→
1秒→出力信号OFF→0.5秒→出力信号ON
→1秒→出力信号OFF→・・・・
こういった動作になりフリッカー回路の
動作になっていますね。
T0とT1のタイマーの設定時間を変えれば
長い時間間隔で動作/停止を繰り返す動作や
等間隔の時間で点滅する動作をさせることも
できます。
この回路では入力信号X0は入力状態を
保持していましたが、モメンタリ型の押ボタン
などを入力機器として使う場合は
この回路のように自己保持回路にすれば
いいです。
(自己保持回路については⇒自己保持回路とは)
フリッカー回路はシーケンサの基本回路です。
応用して色々な用途で使うことができます。
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ここで解説したフリッカー回路も
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