ラダー図はシーケンス図のような電気回路図
のように書かれていますが、あれは仮の姿で
シーケンサで実行(動作)するときは
機械語に変換され、プログラム処理の
ルールにのっとり各接点、コイル等は
動作(処理)されます。
有接点シーケンス制御のように
各部品、接点が並列・バラバラに自由に動作
しません。
このあたりについては以下のサイトで
まとめていますのでご参考ください。
このサイトでは、ラダー図上の接点や
コイルがどういった順番で実行(処理)されて
いくかについて説明します。
順番は左から右へ、上から下へ、

上のラダー図の処理順序は
赤丸番号で書いた順番で処理されて
いきます。
これを見ると順番のルールがわかると
思います。
ラダー図では回路ブロック単位で
左から右、そして上か下の順番で
接点やコイルが処理されています。
まず、①②を考えると
左から右の順番になっています。
そして、上から下ですので
下へ移動します。
ここではまず この回路ブロックがあります。
上から下ですので③④の順番になります。
次に左から右へ移動し⑤⑥の順番になります。
そして上から下へ移動します。
次はこの回路ブロックがあります。
まずは上ではM1のa接点しかありません。
これが⑦になります。
回路ブロック単位で上から下へ
そして左はX2のa接点です。
これが⑧になります。
左から右でX3のa接点です。
これが⑨なります。

次に左から右へいくと
この回路ブロックがあります。
左から右、上から下なので
この順番になります。
まとめ
シーケンサのプログラムに関わると
GXWorks2などのソフトを使うだけではなく
紙面上でラダー図の動作を考えることも
あります。
故障対応などでは、現場にプリントアウトした
ラダー図しかない場合もあります。
その時、処理順番も考えながらラダー図を
見ていかなけばいけないこともあるので
処理順番を覚えておくと役に立つ場面も
多いはずです。

GXWorks2では、作成したラダー図を
右のようにリストプログラムに直したファイルを
作成する機能もあるので、リストプログラムを
見て動作順番を知ることもできます。
今は便利になっていますが、昔は
紙で作成したラダー図を自分で
リストプログラムに直して専用機器を
つかってシーケンサに書き込んで
いたようです。
ちなみにラダー図をリストプログラムに
変換することをコーディングといいます。
GXWorks2でラダー図をリストプログラムに
直したファイルの作成の仕方については
以下のサイトを参照ください。
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