このサイトでは、三相誘導電動機や
照明などの負荷のスイッチとして使用
される電磁接触器、電磁開閉器の
配線方法について解説します。
(三相誘導電動機については
以下のページを参考ください。
→三相誘導電動機(三相モーター)とは?)
電磁接触器、電磁開閉器についてある程度の
知識があることを前提で説明していきますので
あなたが全くの初心者の場合は
以下のサイトを参考としてください。
→電磁接触器とは、電磁開閉器とは何か、写真とイラストで解説!
電磁接触器の配線方法
この写真の赤で囲んだ端子が主接点の
端子で、紫で囲んだ端子が補助接点の
端子です。
機種によってa接点、b接点のそれぞれの
個数は違いますが、写真の機種は
a接点が一つ、b接点が一つの
1a1bの電磁接触器になります。
*a接点、b接点が分からない場合は
以下のサイトを参照ください。
そして、写真の赤丸がコイル端子になります。
電磁接触器の配線例は色々ありますが
最もよく目にする自己保持回路の
配線例を説明しておきます。
電磁リレーを使う自己保持回路もよく見ますが
同じ自己保持回路ですので、配線の考え方
は変わりません。
(電磁リレーについては
以下のページを参考ください。
→電磁リレーとは何かを3項目で学習)
では、このシーケンス図の配線を
してみます。
このシーケンス図の回路の
動きが分からない場合は以下のサイトを
ご参照ください。
線がごちゃごちゃして分かりずらく
なるので、主回路と操作回路を
分けて説明していきます。
まずは、主回路の接続からです。
シーケンス図の線の色と写真での
接続の色をあわせています。
特別なことはなく、主接点をまたいで
三相交流の電源線と三相誘導電動機の
モーター線を接続するだけです。
操作回路の接続はこうなります。
シーケンス図と写真での色を
あわせています。
じっくりと見て確認してください。
自己保持回路とシーケンス図に
ついて よく分からない場合は
以下のサイトを参照にしてください。
電磁開閉器の配線方法
上写真はサーマルリレーです。
赤枠の端子は三相誘導電動機などの
負荷を接続します。
紫枠と緑枠はa接点とb接点の端子です。
サーマルリレーは負荷の焼損から保護する
ために使います。
サーマルリレーが作動するとこの接点が
動作します。
サーマルリレーについて分からない場合は
以下のサイトを参照してください。
一般的な使い方として
b接点を電磁接触器のコイル端子の電路に
入れて過負荷でサーマルリレーが作動した
時にb接点を開き、電磁接触器を停止
させるように配線します。
ですので、この一般的な使い方で
配線方法を説明していきます。
このシーケンス図を配線していきます。
このシーケンス図の回路の
動きが分からない場合は以下のサイトを
ご参照ください。
まずは主回路から配線します。
電磁接触器と電磁開閉器の主回路の配線は
あまりかわりません。
違いは、負荷ここでいうと三相誘導電動機に
なりますが、その接続を開閉器の場合は
サーマルリレーと接続するところです。
次は操作回路です。
サーマルリレーのb接点を通して、
電磁接触器のコイルに接続されています。
この配線をじっくり確認してみてください。
まとめ
電気技術者として、機械設備を扱うので
あれば、電磁接触器、電磁開閉器は
必ず使うことになります。
ですので、その配線もすることになるでしょう。
この電気制御機器の配線接続は、基礎の基礎
ですので、はっきりいって出来て当たり前です。
しかし、機械、設備のメンテナンスをされる方
でもできない方はいます。
そのような時、
「素人か・・・よくこんな配線もできずに
メンテナンスするな-」
ちょっと言い過ぎかもしれませんが
心の中でそう思ってしまいます。
そう思われると、他の仕事は完璧にできたと
しても、舐められてしまいます。
そうならないためにも
電磁接触器、電磁開閉器の配線は決して
難しいものではありませんので
実機を使って配線練習をしておきましょう。
あと、電磁接触器、電磁開閉器同様に
重要な機器である電磁リレーの配線に
ついても以下のサイトで説明していますので
良ければご参照ください。
電磁接触器、電磁開閉器は
三相誘導電動機を駆動しますが
同じように三相誘導電動機を
制御する機器としてインバータが
あります。
インバータについても以下の
サイトで説明していますので
良ければご参照ください。
実務で、電磁接触器、電磁開閉器を扱うのは
有接点シーケンス制御(リレーシーケンス)の
分野だと考えています。
(リレーシーケンスについては以下をクリックしてください↓
リレーシーケンスとは何かを速習したい初心者のためのサイト)
当方では
その電気回路や故障対応ノウハウなども
詰め込んだ学習教材も扱っています。
手前味噌ですが初心者の方には
好評をいただいております。
0からの学習に興味があれば
このブログサイトでも紹介していますが
(⇒初心者のためのシーケンス制御入門)
本サイトでは詳細に紹介していますので
以下のボタンをクリックして
内容を確認をしてみてください。
【シーケンス制御の基礎力・実技力・現場力が身に付く!
電気系機械保全にも最適な内容とは】
天井クレーンのac magnetic contactor の取り替えたいしかた教えて
天井クレーンacマグネチックこんたくた-取り替え方
こんにちは
方法としてやっていることは
同じ型名の商品を同じ端子に電線を接続するだけですよ。
同じ型名が既に廃盤の場合は 代替品を探します。
質問が漠然なので回答が難しいです。。。。
サーマルリレーが、過負荷時、電磁開閉器の自己保持回路を開くことで、電磁開閉器をOFFとすることが、よくわかりました。
質問すみません。
上記で出てくるリレーシーケンス図ですが、2回路複合のSTのマグネットコイル作動故障にて品物を購入失敗しまして両方ともNOのところ片側NCのものを使わなければなららないのですが、BS1部分をNCでも可能な繋ぎ方はありますか?
よろしくお願いします。
こんにちは。
文章からどういった状況なのか把握できません。
ST? 型名ですか? 2回路複合? どういった回路に
なっていますか?
すいませんが もう少し詳細に教えていただくと
回答できるかもしれません
質問宜しくお願いします。
現在、自己保持回路で自動開閉門扉を製作しています。リミットスイッチを取り付け全開時、全閉時に止まるようにはできましたが、全開時になってるにも関わらず開ボタンを押すと作動します。全閉時も同様です。全開時に開ボタンを押しても作動しないようにするにはどのような回路にすればいいかご教授していただけないでしょうか。宜しくお願いいたします。
https://elec-tech.info/seqe-intro-re6-9/
このページ内の「自己保持回路の保持状態を解除する方法」の回路を参考ください。
b接点の押ボタンをリミットスイッチのb接点に置き換えてみてください。
リミットスイッチが2台あるなら、b接点を直列に接続します。
これで、リミットスイッチが作動している間は、開ボタンを押しても作動しないです