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分電盤とは、概要を解説

分電盤の例:テンパールのHPより

このページでは分電盤について
説明します

分電盤は工場などの事業所だけでではなく
一般家庭でも設置されているので
馴染みがあると思います。

1.分電盤とは

分電盤の例:テンパールのHPより

分電盤の例:テンパールのHPより

上写真が分電盤の一例です。

ブレーカーや分電盤メーカーの
1つ テンパール工業のものです。

(ブレーカーについては
以下のページを参考ください。
→ブレーカーとは)

この写真の中には家庭や事務所などで
目にしたことがあると思います。

分電盤とは

分電盤とは

分電盤とは上のイラストのように
配電盤から送電された電気を
分岐してコンセントや照明など
各電気機器へ供給するための盤です。

盤はプラスチックもあれば
鉄製のものもあります。

BOX盤に収めず写真のように
木板にブレーカーを
そのまま取り付ける例もあります。

木板上で分電する

木板上で分電する

一般的な構成としては配電盤から
送電される幹線に定格電流の高い
ブレーカーや漏電遮断器を設置します。
(主幹ブレーカー、メインブレーカー)

(漏電遮断器については
以下のページを参考ください。
→漏電遮断器とは)

(配電盤については後述します。)

分岐には各用途に応じた定格電流の
ブレーカーや漏電遮断器を設置します。
(分岐ブレーカー)

分電盤の構成

分電盤の構成

分電盤はBOX盤とブレーカーなどを
別個で購入して製作することも
しますが、

メーカーで既に主ブレーカー、
分岐ブレーカーを取り付けて配線も
終わった完成品を購入して
使うこともします。

完成品は、一般的に下写真のように
主幹ブレーカーと分岐ブレーカーを
電線ではなく銅バーで接続されており
コンパクトで綺麗です。

分電盤内の銅バー

分電盤内の銅バー

そして銅バーは通電していますので
下写真のようにカバーも付けて
納品されます。

分電盤のカバー

分電盤のカバー

分電盤は大きな工場・事業所なら
多く設置されています。

分電盤から各コンセントや機械へ
電気配線しないといけないので
各所に設置して、近くから電源を
とった方が良いです。

2.動力盤と電灯盤との違い

動力盤と電灯盤は
分電盤に分類されます。

動力盤と電灯盤については
以下のページを参考して
ほしいのですが

→動力盤と電灯盤:とは何か概要を説明します

動力盤は三相交流を分電、
電灯盤は単相三線式、単相2に線式を
分電し、コンセントや機器に
電気を供給します。

動力盤例

動力盤例

電灯盤の中にはブレーカーや
漏電遮断器だけではなく

照明を入切する目的で
リモコンリレーが設置されることも
よくあります。

(リモコンリレーについては
以下のページを参考ください。
→リモコンリレーとは

3.配電盤との違い

配電盤は6600Vなどの高電圧を
一般的な工場や事業所で使う
100V、200V、400Vなどの
低電圧に変圧するための盤です。

(高圧、低圧については
以下のページを参考ください。
→高電圧と低電圧

キュービクル例:日東工業HPより

キュービクル例:日東工業HPより

上写真のような
キュービクルは配電盤の
一例ですね。

高電圧で送電するのはなぜ?

話がそれますが、電気初心者の方は
配電盤で変圧して低電圧にするのなら
最初から低電圧で送電すれば
いいと考えられるかもしれません。

電柱の電線は6600Vで送電されています。

高電圧だと電線を細くできるのです。

電力=電圧×電流、電圧を上げれば電流は下がる、
電流が低ければ、細い電線を使える
(高圧用の電線、ケーブルを使う必要はありますが)

もし、最初から低電圧で送電すれば
電柱の電線の太さは何倍、何十倍にも
なります。

そんな太い電線を
街中でとても使えませんし、
コストもかかります。

4.分電盤の記号

分電盤の記号

分電盤の記号

上図が分電盤の記号になります。

電気保全の仕事をしていると
分電盤を探す場面があります。

図面から、この記号が書かれた位置に
分電盤はあります。

ご参考までに。

5.メーカー

分電盤を販売している
メーカーは多くあります。

私が個人的によく見る、
よく使うメーカーを紹介しておきます。

・日東工業
・テンパール
・Panasonic

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