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第1回:モーターの種類/分類について | モーター基礎講座

三相誘導電動機各種

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モーターの分類表

上の表はモーターの分類表の一例です。

モーターの分類の仕方は一つではなくいろいろな切り口で分類されます。

よく使われている切り口は電源の種類、駆動原理、内部構造、外観形状や用途です。

この分類表は電源の種類と駆動原理で分類しています。

一番左の列は電源による分類です。

交流モーター、直流モーターとあります。

このモーターは、交流電源、直流電源で動くモーターということです。

特殊モーターは電磁気の力で回転しないモーターとなります。

先に説明したモーターは電磁気の力を使って回転します。

電源は直流・交流を使うのですが、特殊モーターは、
電磁力を使わないモーターということで分けて書きました。

そして、そこから更に細かく駆動原理で分類しています。

交直モーターは、交流電源で動かすモーターではありますが、
その内部構造は直流モーターの構造です。

直流モーターと交流モーターでは内部構造が違います。

このモーターは、そういったことでこの交流と直流の中間に書きました。

身近なところでは電動工具などに使われているモーターです。

次にモーターを出力容量で分けました。

超小形モーター、小形モーター、中形モーター、大形モーターとして区分されます。

この漢字をみれば、モーターの外径的な大きさで区分していると誤解されそうですが
先に言ったように出力容量で区分しています。

出力容量とは、簡単にいうとそのモーターができる仕事の大きさのことです。

モーターの仕事は回転して物体を動かすことです。

出力容量が大きいと、それだけ重いものを 動かすことができます。

その出力容量で区分しています。

 

三相モーターの銘板

上左の写真はモーターの銘板です。

この銘板は一般にモーター本体に取り付けられています。

この銘板は、そのモーターの仕様が書かれいて
そのモーターを知る上で非常に重要なものです。

ですので、重要な出力容量についても書かれています。
それが、黄色の○で囲んだ部分です。

これは正確には定格出力といいます。
出力の単位はW(ワット)です。

なぜWなのか、とか Wがなんにかについては 
とりあえずここでは 考えずにおいてください。

この定格出力はそのモーターが無理なく良好に
運転できる最大の出力値のことです。

つまり、銘板のモーターは3.7kWの
大きさの仕事ができるということになります。

この出力による区分はこうなります。

出力3W以下 出力3W~100W, 出力100W~数KW, 出力数Kw以下で 
区分され それぞれ、超小形モーター、小形モーター、中形モーター、大形モーターと呼ばれます。

これは、明確な基準ではなく一般的にこのように区分されています。

モーターの外観的な大きさではなく、出力で区分されるわけですが、
出力が大きくなれば 外観も大きくなりがちにはなります。

超小形モーターや小形モーターは、主にOA機器やおもちゃや家電などに多く使われ、
モーターの中で 最も生産され使用されています。

中形モーターや大形モーターは機械設備を動かす
主動力として使われたり鉄道などにも使われています。

ですので、大きな力が必要な分野で使われていることになります。

私は工場などの産業現場で製造機械、装置や設備等を扱う仕事が中心ですので、
実務で超小型モーターや小形モーターを扱うことは ほとんどありません。

実務で扱っている主なモーターは中型モーターや大型モーターとなります。
そして、その中で扱う主なモーターは、 誘導モーター、電磁石界磁型モーター、交直モーターです。

ですので、このモーター基礎講座では
これらモーターについて説明をしていくことにしました。

第2回モーター基本講座:交流電動機が直流電動機より使用される理由とは

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