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天井クレーンの走行 動作不良の修理

天井クレーンを走行させると異常な音が出るという
連絡があり、調査修理を依頼されました。

確かに動き始めにカタカタという音がしますが
問題視するほどの音ではありません。
運転士もこの音ではなく、したりしなかったり
するということです。

重い荷を吊ってしばらく動作させていくと
大きな異常音がやっと発生しました。
運転士もこの音だといっています。

異常音がした方のサドル部へ行き
走行車輪まわり、走行車輪の歯車と走行の
減速電動機(ギヤードモーター)の歯車を
見ましたが問題ありません。

以前、天井クレーンの走行の減速電動機(ギヤードモーター)
の軸が折れていたという故障を経験したことが
あり、今回もそれかもしれないので
そこを調査することにしました。

いきなり天井クレーンのサドルから、電動機(モーター)を
外し分解して確認したのでは間違っていた場合
大変な時間ロスを発生させることになります。

ですので、問題がない方の減速電動機(ギヤードモーター)の
モーター線を外し動作できなくさせ、疑いがある方だけで
走行動作をさせることにします。

さすがに軸が折れていると天井クレーンの走行動作を
させることはできませんから。。。

実際やってみると機械音はしますが走行動作は
しません。

電流値を測定すると、だいたい無負荷時に流れる
電流は流れているが、クレーンは動作していません。

やはり電気ではなく軸が折れるなどの機械故障で
減速電動機(ギヤードモーター)の中で空回りしている
と考えられます。

持ち帰って分解すると、下写真のように軸は折れていませんでした。

下写真が減速部分ですが、歯車を手で回すと空回りします。
減速部分が故障原因です。

減速部分を分解すると歯車の歯が摩耗しています。
歯同士ががっちりとかみ合わず、ここで空回りしていたのです。

新品の歯車に交換することで修理しました。
その際、メンテナンスとしてベアリングも
交換しました。

下写真が摩耗した歯車と新品歯車のです。
明らかに歯が違いますね。(右写真が摩耗した方です)
(上写真は内輪の歯です)

簡易的な説明になりますが、この2つが
下の写真のように組まれます。
そして、外輪の歯車は電動機(モーター)の
歯車とかみ合い回転させられます。

現地で修理した減速電動機(ギヤードモーター)をサドルに
組んで運転すると、今度はカタカタという音がせず
力強い音をたてて動作しました。

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1 個のコメント

  • こういった修理過程の段階的思考考察は大切ですよね。
    きっとお客様への説明も丁寧で解りやすいのでしょうね。

    同僚にも後輩にもしっかり伝えてください。
    同僚にも後輩にもお客様にも優しい確実な修理技師が居るから
    世の中は回っているんですね。
    本当にありがとうございます。

    日本がもっともっと技術者を大切にする国であります様に。

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