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ビットデバイスとワードデバイス

ワードデバイス

PLCでは、様々な便利なデバイスが
使えます。

(PLCについては
以下のサイトを参考ください。
 →PLCとは何か)

デバイスというとPLCの初心者の方には
聞きなれないキーワードかも
しれませんね。

デバイスとはリレーシーケンスで
使う電磁リレーや電子タイマーの
ようなものだと考えてください。

(リレーシーケンスについては
以下のサイトを参考ください。
 →リレーシーケンスとは何か)

(電磁リレーについては
以下のサイトを参考ください。
 →電磁リレーとは何か)

デバイスの種類は多様で
内部リレー、カウンター、
タイマー、

内部リレーにも一般用や
キープ用などあります。

(内部リレー、タイマーについては
以下のサイトを参考ください。
 →内部リレーやタイマーについて)

このデバイスは
ビッドデバイスとワードデバイスに
大別されます。

PLCを勉強する上では
この2つがどういったものなのかを
知っておくと、進めやすいとは
思います。

このページでは
このビットデバイスと
ワードデバイスについて
説明します。

尚、PLCについては三菱電機の
シーケンサをイメージして
書いております。

他社のPLCでも基本は同じですので
十分参考にはなります。

分かり良いので
以降はPLCはシーケンサと
書きますね。

1.ビットデバイス

パソコンに詳しい方は
ビットというキーワードは
よく聞くと思います。

1ビットとか256ビットとかに
使う、あのビットのことです。

ビットについては
以下のページをを参考ください。
 →ビットとは(bit)

ビットの最小単位である
1ビットは0か1の2つの
状態しかありません。

ビットデバイスとは
この0と1の2状態しかない
デバイスのことです。

例えば、リレーシーケンスの
シーケンス制御の設計で使う
電磁リレーも動作するか、
しないか の2つの状態しかありません。

接点もON(閉路)か、OFF(開路)
の2状態です。

それと同じだと考えてください。

シーケンサのビットデバイスは
内部リレー(M)やタイマー(T)、カウンター(C)や
入力リレー(X)、出力リレー(Y)などに
なります。

ビットデバイスとは
ONかOFFを表すものです。

シーケンス制御設計の基本は
ONとOFFの組み合わせですので

ビットデバイスはシーケンサでも
プログラム設計の基本であり
絶対使うデバイスとなります。

(シーケンス制御設計については
以下のサイトを参考ください。
 →シーケンス回路設計の基本とは)

2.ワードデバイス

ビッドデバイスは下絵のように
0か1の2つの状態が入る箱が
1つあるデバイスでした。

(分かりやすさのため箱という
例えをしました。)

ビットデバイス:1ビット

ビットデバイス:1ビット

これに対して、ワードデバイスは
下絵のように16個の箱がある
デバイスです。

ワードデバイス:16ビット

ワードデバイス:16ビット

ですので、ビットでいうと
16ビットとなります。

16ビットだと組み合わせは
65536通りの組み合わせが
できます。

電磁リレーの接点で例えると
1つの接点で65536通りの状態を
作れるということですね。

リレーシーケンスに慣れた方なら
そんなに必要ないし
ONとOFFの2通りでいいのでは?
と思われるかもしれません。

シーケンサでは、ワードデバイスを
ビットデバイスのように
シーケンス制御の基本設計に
使うのではなく

65536通りの組み合わせを
使って数値を扱うために
使うのです。

16ビットのワードデバイス1つで
-32768~+32768の範囲の
数値を扱うことができます。

シーケンサでは
私たちが普段使う10進数ではなく
2進数で16ビットを使っている
理由は

シーケンサを含めコンピューターは
0と1の状態しか扱えない
からですね。

10進数で何かしても
コンピューター内で2進数に
変換して処理されています。

2進数や10進数については
以下のページを参考ください。

→PLC(シーケンサ)で扱う数値/進数について

シーケンサのワードデバイスは
データレジスタ(D)や
インデックスレジスタ(V,Z)などが
あります。

(データレジスタついて
以下のサイトを参考ください。
 →データレジスタとは
)

(インデックスレジスタついて
以下のサイトを参考ください。
 →インデックスレジスタとは
)

3.ワードデバイスの使用例

シーケンサのワードデバイスは、
ただ数値が扱えるだけではなく
この数値を四則演算したり
比較したりもできます。

(シーケンサの四則演算ついて
以下のサイトを参考ください。
 →シーケンサの四則演算ついて
)

そのことで、より活用範囲の
広い自動制御が可能となります。

例えば、製造ラインで
完成品がコンベアを通ると
センサーで検知する機械が
あったとします。

そして、100個完成品が
できた段階で機械を止めたい
とします。

シーケンサのINC命令で
センサーが検出する度に
ワードデバイスに1を加えて
いきます。

(シーケンサのINC命令ついて
以下のサイトを参考ください。
 →シーケンサのINC命令ついて
)

シーケンサの比較命令で
そのワードデバイスの値が

100とイコールになったら
機械を止めるプログラムに
しておけばいいのです。

何個できているか途中経過を
見たければ、7セグメント表示器を
使えばいいですし

100個で止めるのを300個に
変更したい場合は
デジタルスイッチ(サムロータリスイッチ)
で数値を変えればいいです。

そういったラダープログラムを
つくっておけば、外部機器から
可能です。

現在、7セグメント表示器や
デジタルスイッチを使わず
タッチパネルを使うことが
一般的にはなっていますが。

(三菱電機のタッチパネルは
GOTが一般的です)

こういったように
ワードデバイスがあれば
様々な便利な応用が可能と
なります。

7セグメント表示器ついては
以下のページを参考ください。

→7セグメント、表示器とは

デジタルスイッチ(サムロータリスイッチ)ついて
以下のページを参考ください。

→デジスイッチとPLCでの使い方の基本

4.まとめ

このページでは
シーケンサを扱う、ラダープログラムを
設計する上で、避けれない

ビットデバイス、ワードデバイスが
どういったものかを説明しました。

(ラダープログラムついて
以下のサイトを参考ください。
 →ラダー図とは
)

シーケンサと7セグメント表示器や
デジタルスイッチの利用についても
書きましたが、

プログラム作成の際に
必須のBCD命令とBIN命令については
以下のサイトで書いていますので
参考ください。

→PLCの2進化10進数(BCDコード)とは

このサイトでは
シーケンス制御の講座サイト一覧も
書いていますので参考ください。

●シーケンス制御講座
 →0から始めるためのシーケンス制御講座

●シーケンサ講座
 →初心者のためのシーケンサ講座

また当方では初心者向の
教材もありますので興味があれば
以下の画像をクリックして
ご確認ください。

●リレーシーケンス教材に
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●シーケンサ教材に
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