ウォーム減速機の軸が折れた
いうことで、故障対応しました。
1.故障状態
ウォーム減速機の減速側の
軸が写真のように折れてます。
通常ならかけないような
重い負荷をかけたことで
折れたとのことです。
修理も含めて
検討して欲しいということです。
2.対応の検討
修理は薦めません。
かなり古いですし、
ウォームギアの軸を交換となると、
分解も結構手間で、コストが
かかります。
あとは、新品価格との比較ですね。
あまりに高価なら、
コストメリットがありますので。。。
メーカーに軸が部品として
供給可能が問い合わせます。
部品はあるとのことですが、
メーカーからも、驚いた感じで
「交換するんですか? 薦めません」
と言われました。
新品の価格から、
修理にコストメリットがないので
新品に交換することに
しました。
メーカーは
マキシンコーです。
3.歯車の取り外し
歯車は、そのまま使うので
取り外します。
出力軸が折れた方の軸です。
写真のように軸に
歯車を付けた筐体を
はめ込んで3つの穴に
ホーロービスで固定しました。
ホーロービスを取っても
抜けるものではありません。
写真のように自作の道具を
折れた軸へネジ締めして
抜きました。
抜けにくかったので
ガスで炙って抜きました。
下写真が抜いた後の姿です。
入力側は、縦抜き穴が
作られていましたので、
下写真のようにそれを利用して
抜きました。
4.想定外のトラブルと段付きキー
新品のフォーム減速機が納入したので、
歯車を嵌めようと思ったら
想定外の事態が発覚しました。
入力側の軸と歯車の
キー幅が違います。
キーが嵌らないことで
気が付きました。
確認すると、
元々嵌っていたキーは
幅が5mm、軸のキー幅6mm、
歯車のキー幅は5mmでした。
つまり、元々
キーが、しっかりと
嵌ってなかったことになります。
前にメンテナンスした方が、
間違いなくやっていると思い、
ここまで、確認していませんでした。。。
対応策は、
歯車のキー溝を鉄工所で
削ってもらうことです。
しかし、加工賃がかかります。
依頼しようとしていたら
段付きキーというものが
あることを思い出しました。
段付きキーは
キー幅が違うキーです。
このキーなら
それほどのコストが
かかりません。
調べてみると
平井減速機製作所が販売していました。
在庫もあり、1個から注文できると
いうことです。
早速、6-5×32のキーを注文しました。
5.組立
上写真の右が段付きキーです。
左は元々嵌っていた5mmのキー、
中央は減速機の軸の6mmのキーです。
縦寸法が多少違うのか、
嵌りにくかったですが、
何とか嵌めれました。
元々、キーがしっかり
効いていないのに、使えていたので
これで全く問題ないはずです。
出力軸の方は、
特に問題なく嵌めれました。
6.所感
古い機械は、今回のような
想定外の事はあります。
このウォーム減速機は、
おそらく、キーがしっかり
効かなくも使えそうなので
前回の方が、そのままにしたのでしょう。
キーの寸法はJISの規格変更で
昔と今では違います。
古いモーターを新品に交換する際は、
このキー寸法の違いが心配になります。
(モーターについては
以下のページを参考ください。
→三相モーターとは)
旧JIS規格で、あわなかったら
歯車やプーリーのキー溝を
削る必要がでてきますから。
この段付きキーは
いいアイデアだと思います。
加工よりも
コストも下げれます。
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