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制御盤の内部全体が漏電原因の故障修理 水気の電気は要注意

食品会社の製造機械の
突発故障を修理しました。

1.故障内容

機械がまったく動かない内容です。

海藻類を煮る機械です。

2.やったこと

現地へ行き、まずは制御盤の中の
メインブレーカーの電圧を測定すると
電圧が0Vです。

(制御盤については
 以下のサイトを参考ください。
→制御盤とは)

(ブレーカーについては
以下のページを参考ください。
→ブレーカーとは)

そのメインブレーカーに給電している
分電盤を見ると漏電遮断器が
漏電でおちています。

(分電盤については
 以下のサイトを参考ください。
→分電盤とは)

(漏電遮断器については
以下のページを参考ください。
→漏電遮断器とは)

機械が動作しない原因は
漏電のようです。

この機械は海藻類を煮るので
湯気がたったり、清掃の時にカマを
水で洗ったりと非常に漏電しやすい
環境にあります。

漏電した機械を操作している
オペレーターに聞くと制御盤に穴が開いていて、
そこから湯気が入るとのことです。

制御盤を確認すると
ケーブルを通すための
コネクタ用に開けている穴を 
使わず開けたままにしています。

制御盤の中をよく見ると 
蒸気のせいで水気を帯びています。

メガテスター(絶縁抵抗計)で測定すると 
確かに、絶縁は悪いです。

何かの特定の部品の絶縁抵抗が
落ちているわけではなく蒸気のせいで
全体的に絶縁が悪くなり
漏電遮断器が作動するレベルになっているのでしょう。

1つ1つを調べて交換したりしている
時間はありません。

それは、海藻を煮ている途中なので
早くしないとダメになり捨てることに
なるらしいからです。

とりあえず最も絶縁が悪い部分を探し出して
それだけ直して、とりあえず動くように
する必要がありそうです。

メガテスター(絶縁抵抗計)を
いろいろな部品にあてていき
最も悪い部品を探しました。

すると単相用の安全ブレーカーが
最も絶縁が悪いです。

安全ブレーカーの電極部分とアースとは
本来絶縁されているのに、測定すると
かなり絶縁抵抗が低いです。

なぜ悪いのか、とかを考えている時間はないので
とりあえずブレーカーを新品に交換しました。

そのことで無事 
機械は動くようになりました、

そして煮ていた海藻も
捨てないですみそうです。

制御盤の穴は使わないので
ゴムでふさぎました。

写真は 交換した故障した三菱電機
安全ブレーカーです。 
2極2素子です。

b39

3.所感

食品会社は清掃の際に
水を使うので、絶縁不良による
故障が多いです。

一気に絶縁が悪くなるのではなく
だんだんと悪くなっていくのです。

全体が絶縁が悪くなると
対処が難しくなります。

今回は特に絶縁が悪い部品が
あったので、その交換だけで
復旧できてよかったです。

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