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横中ぐり盤のY軸の電気修理:電磁継電器の故障

電磁継電器を取り付けた制御盤

三菱の横中ぐり盤の
電気故障の突発修理をしてきました。

目次(クリックすると自動で飛びます)
1.故障状態
2.故障原因は電磁継電器
3.修理屋が嫌なこと

1.故障状態

横中ぐり盤は、X軸、Y軸、Z軸と
3軸が動くのですが
その中のY軸が動かないという症状です。

悪いことに、この横中ぐり盤は 
まだ完全に解決していない故障がある機械です。

調査していると
なぜか正常動作するようになったので、
そのまま使用している状態です。

電気の故障ではこのように
再現しなくなることはよくあります。

運転士の方は、この前の故障のせいで
今回の故障が発生したのではないかと
少し心配そうでした。

私もまだ解決していない故障があるので 
正直焦りはしましたが
そこは冷静に1つ1つを切り分けて
考えていく必要があります。

新たに発生した故障状態のみに
ターゲットを絞り 電気回路図を見ながら
故障原因を調査していきます。

この横中ぐり盤は、大きな制御盤3台で
動作しており、複雑な電気制御をしている機械です。

(制御盤については
以下のページを参考ください。
制御盤とは)

2.故障原因は電磁継電器

調査を始めて10分ぐらいで
故障原因がわかりました。

電磁継電器の故障が原因です。

電磁継電器というと聞きなれない方も
いるかもしれませんが、リレーです。

(リレーについては
以下のページを参考ください。
リレーとは何か)

この電磁継電器はY軸を動かす
モーターの操作回路に使われています。

(操作回路については
以下のページを参考ください。
主回路と操作回路について)

ですので、それが故障すると
結果Y軸の動きがおかしくなるのです。

私の会社には、
この電磁継電器の在庫はないので
すぐに商社に走り類似商品を買って
復旧させました。

同じメーカーの商品のせいか 
取付穴があいました。

制御盤内のスペースが狭く 
新たに穴をあけるためにドリルで穴開け・タップは
手間がかかりそうだったのでよかったです。

近年の制御盤ならレールに電気制御機器を
取り付けていますが
昔の機械は1個1個を取り付けいるので
取替が手間なことはあります。

3.修理屋が嫌なこと

修理屋として修理した機械が
またすぐに故障するのが一番嫌です。

なぜなら、今回の故障が前回とまったく関係なくても、
お客さんはそんなこと知らないですからね。。。

「前回しっかり直ってないから、
また故障したんじゃないの?」

って心の声が聞こえてきそうです。

そんなことはないんですよ。。。 

故障は何故か短い期間に重なることがあるんですよ。。

本当になぜかわかりませんが。

もし、あなたの身近で同じことがあった時は、
そういったこともあると思ってあげてくださいね。

下左写真は交換後の電磁継電器です。

コイルはAC200Vで接点は4a4bです。

もう1つ右写真は 
その電磁継電器を取り付けた制御盤内の写真です

 

右写真のように、
電磁継電器が多く設置されていますが
制御盤の中にはまだまだ多くの電磁継電器が
設置されている機械でした。

これは古い機械だからだと思います。

今ならPLCなどのコンピューター内蔵の
電子機器を使って、プログラムで
電気設計をします。

(PLCについては
以下のページを参考ください。
PLCとは、シーケンサとは何?)

モーターも直流モーターを使って
サイリスタ盤で速度制御をする仕様です。

(直流モーターについては
以下のページを参考ください。
直流電動機(直流モーター)の回転原理)

修理屋は昔の機械も見るので
幅広く知っておく必要がありますね。

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