有接点シーケンス制御(リレーシーケンス)の
自己保持回路についてシーケンス図を見ながら説明します。
自己保持回路
① この回路はR1の電磁リレーの自己保持回路です。
BS1の押ボタンのa接点と並列にR1の電磁リレーの
a接点が接続されています。
②BS1の押ボタンを押すとR1の電磁リレーのコイルに
電気が通じ接点が動作します。
③ Lのランプの電路にあるR1の電磁リレーの
a接点は閉じます。
そしてLのランプの電路に電気が通じ点灯します。
④ BSの押ボタンのa接点と並列に接続した
Rの電磁リレーのa接点も閉じます。
この接点からも電気が通じます。
⑤押ボタンを離しても、R1の電磁リレーのa接点から
コイルに電気が通じているのでRの電磁リレーは動作をし続けます。
ですので、ランプも点灯状態を保持します。
自分の接点で動作状態を保持することから この回路を自己保持回路といいます。
自動制御技術であるシーケンス制御において重要な回路です。
では、次に自己保持回路の保持状態を解除する
回路の説明をします。
自己保持回路の保持状態を解除する回路
① この回路は自己保持回路で保持された
Rの電磁リレーの
動作を停止できる回路です。
BS2の押ボタンのb接点を
Rの電磁リレーのコイルの電路にいれています。
②自己保持がかかった状態から動作説明をします。
Rの電磁リレーの自己保持回路でRの電磁リレーは
動作し続けLのランプは点灯しています。
③ BS2の押ボタンを押します。
b接点ですので開きRの電磁リレーのコイルへ
通じている電気を遮断します。
これにより自己保持回路で動作状態を保持していたRの電磁リレーは停止します。
一旦、自己保持が切れたら再びBS1の押ボタンを押さない限り
Rの電磁リレーは動作しません。
④Lのランプの電路にあるRの電磁リレーのa接点も
元に戻る(開く)ので ランプは消灯します。
この回路では押ボタンのb接点を使いましたが
センサーなど他の電気制御機器のb接点を使うことも多いです。
自己保持回路については、以下のサイトでも
解説していますので参照ください。
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