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三菱の巻上微速付ホイスト 巻上下ブレーキ異常

三菱ホイスト微速部のブレーキ板

三菱の巻上微速付の5tホイスト
S-5-HRVTで、通常速度の巻上・巻下時に
ペンダントの押ボタンを離しても
すぐに巻上下動作が止まらず

わずかに動くという異常報告があり
ました。

実際動作させて確認すると
確かに押ボタンを離して動作を停止させても
0.5秒ぐらい動作が止まりません。

これは危険です。
0.5秒ですが、クレーンを使って工作機械に
加工物を設置する際、わずかでも動いてしまうと
うまくできず、機械や加工物に傷をいれてしまいます。

推定原因として、最も疑わしいのはブレーキ
関係です。

ブレーキの制動力が下がっているので
すぐに停止しないのです。

三菱ホイストは、巻上ブレーキ板(ライニング)が
ちびてある限界点まできたら
ブレーキ調整しないと、機構的原因でにブレーキの
制動力が落ちてしまいます。

(自動調整機能もあるのですが
使いにくいので外してあることが多いです)

まずは、そこを確認しましたが
問題ありません。

次は巻上ブレーキ板が摩耗、もしくは
質が変化して制動力が弱くなったことが
考えられます。

これは交換してみるしか確認方法が
ないので交換しました。

交換時に新品のブレーキ板と
厚さを比較してみましたがあまり
変わりません。

つまり質が変化したことが原因かも
しれませんが、交換して試運転したところ
まったく状況は変わっていません。

今交換したのは、巻上下のブレーキ板
ですが、微速付ホイストでは微速用の
巻上下のブレーキ板は、微速動作だけではなく
通常の巻上下のブレーキ制動力にもきいてきます

今度は、微速用電動機(モーター)部の
ブレーキ部分を分解してみると、すごい
チリです。

これはブレーキ板の樹脂が摩擦で
摩耗した時にでるチリです。

積もるぐらいの量だったので、これだけで
ブレーキ板の摩耗具合はわかるのですが
現品をみると、樹脂は全て摩擦でなくなり
樹脂を貼り付けた金属板しかありません。

つまり、ブレーキが効くときの摩擦力は
ほとんどないに等しい状態だったのです

ホイストがある高所にエアー(コンプレッサー)
をあげて、チリをエアーで飛ばして
掃除しました。

チリがあまりに多いので、15分ぐらい
エアーでふかしても まだ カスが飛んで
いました。

これだけ、神経質にチリ・埃を飛ばすには理由が
あります。

微速用電動機(モーター)のブレーキは直流電源で
動作させるブレーキですので
カスがあれば、ブレーキは解放せず
ブレーキがきいたまま動作させてしまう懸念があります。

それをすると、ブレーキ板の摩耗が早くなることも
ありますが、最悪 電動機(モーター)のコイルを焼損
させてしまうのです。

微速は少ししか動作しないので、動作しているか
どうかわかりずらいこともあり、実際に
これで電動機(モーター)のコイルを焼損させた例もあります。

金属板だけとなったブレーキ板が
ブレーキ箱や圧力板と摩擦していたので
相手側が傷ついてないか確認しましたが
問題ないようです。

ブレーキ板を新品に交換して、組み立てて
完了です
(三菱の直流ではこの組み立て方も
一工夫必要です、
たまに失敗して、やり直すことがあります。。。)

運転させると、今度は
押し釦を離した瞬間止まります。

さすがに まったく樹脂がない状態だと
止まりませんよね。。。。

この写真は
微速のブレーキ板の比較です

摩耗したブレーキ板と新品との比較写真

交換前のブレーキ板はまったく
樹脂部分がありません。

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