工作機械 NC旋盤の
故障修理をしました。
1.故障の症状
故障症状は、近くに雷がおちて以来、
たまに主軸が止まることがある
というものです。
2.やったこと
以前、この旋盤は主軸を動かすモーターの
エンコーダー基板が故障していたので
エンコーダーの基盤を交換したことがあります。
そういったこともあり
基板は精密機器なので
雷でその部分がおかしくなったのかと
思い旋盤士に聞くと
旋盤の制御盤をあけて
「主軸が止まるときは
この機器のランプが必ず消えている。
そして、たたくと
ランプがつき それから動くようになる」
といいます。
(制御盤については
以下のページを参考ください。
→制御盤とは)
見るとその機器は
スイッチング電源です。
これはありがたいことです。
叩くと直る、このスイッチング電源が
壊れかけていることは明白です。
入力電圧が100V~200V
出力電圧がDC12V、出力電流は1.2Aの
オムロン製のスイッチング電源です。
生産中止品なので
同じオムロンで代替品を注文して交換しました。
写真は故障したオムロンのスイッチング電源です。
3.所感
故障がはっきりと出てくれれば
調査はしやすいのですが
今回のように、「たまに出る」と
いうのが 一番 やりにくいパターンです。
運転士の方が、ある程度自分で
見てくれていたので 助かりました。
ただ、電気屋以外が制御盤の中のものを
触るときは気を付けてくださいね。
あと、おもしろいブログを見つけました。
NC(CNC)を自分で作ってみるという内容です。
小型であっても、自分で作ってみることで
かなり勉強になるし、仕組みがわかるので
故障調査にもかなり役に立ちます
ご参考までに。
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