シーケンサのPLS命令,PLF命令とは

PLCでは、リレーシーケンスだと
複数の電磁リレーや電子タイマーを
できない動作を命令語を少し記述すれば
できてしまいます。

このページで、これから説明する
PLS命令、PLF命令はその一つです。

このページは、PLCの
プログラム処理とスキャンタイムを
知っていないと理解が難しい部分も
あります。

以下のページでまとめていますので
分かりずらい時は参照ください。

あと、このページは
三菱電機のPLCであるシーケンサを
使うことを前提で作成しています。

→シーケンサのプログラム処理とスキャンタイムについて

PLC,シーケンサについては以下を参照ください。

→PLCとは何?

リレーシーケンスについては以下を参照ください。

→リレーシーケンスとは何かを速習したい初心者のためのサイト

電磁リレーについては以下を参照ください。

→電磁リレーとは何かを3項目で学習する

PLS命令,PLF命令の概要

PLS命令,PLF命令は1スキャンだけ
信号を出すための基本命令です。

シーケンサのラダープログラムを作成していると
1スキャン(1周期)だけ信号の状態が
変わった方が都合がいいことが
あります。

1スキャンの時間はプログラムによって
違いますのでタイマーで設定することは
困難です。

ですのでPLS命令やPLF命令が
必要になるのです。

他にも回路を工夫すればできない
ことはないですが、1瞬だけ信号を
変えたい時などは、この命令を使う
だけでいいので便利です。

PLS命令とPLF命令の使い分けに
ついて説明していきます。

PLS命令とは

PLS命令は立ち上がりの1スキャンだけ
ONさせる命令です。

PLS命令のタイムチャート

このタイムチャートのように
入力機器が長い時間ONしても
PLS命令を使うとラダー図内の
入力接点は入力機器の信号が立ち上がった
後の1スキャンタイムしかONしません。

【補足】ラダー図については
→ラダー図とは
で解説しています。

PLS命令のラダー図1PLS命令の動作例として、このラダー図の
説明をします。

この赤丸がa接点のパルス命令です。

この回路でしたいことは、X0の入力信号が
入れた後200msだけY0の出力信号を
出すことです。

 

 

PLS命令のラダー図2②では
X0の入力信号を入れます。
ラダー図内のX0のPLS命令のa接点は
導通します。

そのためM0の内部リレーのコイルに電気が
通じM0は動作します。

 

 

PLS命令のラダー図3③では、
M0の内部リレーのa接点が通じますので
Y0の出力リレーとT0のタイマーのコイルに
電気が通じます。

Y0とT0のタイマーは動作します。

ですので、Y0の出力信号が出ます。

 

 

PLS命令のラダー図4④は1周期して次の周期(スキャン)に
入っています。

PLS命令ですので、例えX0の入力機器が
ONしていたとしてもX0のPLS命令の接点は
次のスキャンではOFFします。

ですので、MOの内部リレーもOFFし
そのa接点も非導通となります。

Y0の出力リレーは自己保持回路に
なっていますので、そのまま
Y0の出力リレーとT0のタイマーは動作します。

 

PLS命令のラダー図5⑤では
T0のタイマーの設定時間である5msを
経過し、T0のb接点が非導通となります。

それによりY0の出力リレーとT0のタイマーのコイル
への電路が遮断されるので

 

 

PLS命令のラダー図6⑥の状態となり
Y0の出力リレーはOFFします。

それにより出力信号は停止したことに
なります。

このラダープログラムで2mS出力信号を
出すことができました。

ここで着目して欲しいのは
このラダー図でPLS命令を使った意義です。

2msは0.2秒です。

例えば、0.2秒より短い時間 ボタンを
押すことができますか?

困難ですよね?

PLS命令を使わないと、0.2秒間だけ
出力信号を出すことができないことになります。

PLS命令を使ったので短時間の制御が
できたのです。

こういった意義での使い道も
あるのです。

このラダー図ではa接点でしたが
b接点でも使えます。

PLS命令は接点だけではなく
出力でも使えます。

PLS命令のラダー図7赤丸が出力のPLS命令です。

このラダー図では、M0の内部リレーが
ONした1周期だけM0の接点を動作させる
ことができます。

 

 

 

PLS命令のラダー図8②では
X0の接点が導通することでM0の出力リレー
がONします。

それによりM0の内部リレーの接点が動作します。

 

 

 

PLS命令のラダー図9③は1周期して次の周期(スキャン)に
入っています。

まだM0の出力リレーは動作していますが
PLS命令ですので、次の周期では
M0の接点は元に戻ります。

出力のPLS命令もよく使われます。

その一例としてオルタネイト回路が
あります。

オルタネイト回路については
以下のサイトで説明していますので
ご参考ください。

→オルタネイト回路とは

 

PLF命令とは

PLF命令のタイムチャート

PLF命令はタイムチャートのように
立下りの1スキャンだけONさせる命令です。

 

PLF命令のラダー図このラダー図で書いたようにPLS命令同様
接点と出力でPLF命令は使えます。

動作例等はPLS命令との違いは
立下りの1スキャン動作するだけの
違いですので、割愛させてください。

当方ではこのページにも関連する
初心者向のシーケンス制御の教材も
扱っています。

【補足】シーケンス制御の全体像を分かりやすくまとめた記事はこちら
→シーケンス制御とは
で解説しています。

その中で
実習キット付の
シーケンサ入門教材も扱っております。

30題以上の実習課題があり、
ここで解説したPLS命令、PLF命令も
パソコンのソフト上で作成して
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⇒初心者が手頃に手際よくシーケンサ技術を習得する方法とは

→第9回:シーケンサの基本回路/ラダー図集

→第8回:GXWorks2でラダー図を作成する

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2件のコメント

参考にさせて頂いております。
気になったのですがT0 k2ですか?
k5かと思いまして質問させていただきました。

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