野村製作所の工作機械
横中ぐり盤の突発故障対応をしてきました。
1.故障内容
故障症状は、横中ぐり盤の動作を
一回停止すると
次に動かす操作をしても動かなくなる、
そして、何度も押ボタンを押すと
動作するようになる
というものです。
(押ボタンについては以下を参考ください。
⇒押ボタンとは)
2.やったこと
私が行った時は、故障状態が再現しないので
はっきりとした原因はわかりませんが
症状から押ボタンの接触不良だと推測できます。
この動作に関係する押ボタンは
左右に動作させる押ボタンが1つずつ
停止の押ボタンが1つです。
左右の押ボタンが同時にダメになることは
考えにくいので停止ボタンの可能性が高いです。
この停止ボタンはb接点の押ボタンです。
(b接点については以下を参考ください。
⇒b接点とは)
b接点を使って、
動作を停止させる回路はよくあります。
自己保持回路でも、b接点の押ボタンを
押すことで保持をきる回路設計をします。
(自己保持回路については以下を参考ください。
⇒自己保持回路とは)
そういった理由から
このb接点の押ボタンの接触が悪くなると
動作しなくなることは考えられます。
この停止ボタンは
おそらく何十年も交換してないと思います。
停止ボタンを交換してからは
動作しなくなったという連絡はないので
これが原因だったのでしょう。
写真は交換した突形の押ボタンです。
3.最後に
今回は電気回路図を見ないで
対応しました。
それは、b接点の押ボタンを
シーケンス制御の回路でどのように使うかが
頭に入っているからですね。
(シーケンス制御については以下を参考ください。
⇒3ステップで理解するシーケンス制御とは)
自己保持回路もぱっと頭に
浮かびました。
あなたが電気制御系の
仕事をする初心者の方なら
自己保持回路は何も見なくても
頭に浮かぶぐらいになってくださいね。
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