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PLC制御で動く装置の故障対応:特殊用途のモーターの過負荷

クランプメーターの例

PLCの制御で動く装置の
故障対応をしてきました。

目次(クリックすると自動で飛びます)
1.故障状態
2.何をしたか
3.所感

1.故障状態

食品会社の方から、夜勤中だが装置が
異常停止になり動かないという
電話がかかってきました。

いつもなら異常停止のランプが点灯しても
リセットボタンを押すかブレーカーを一回押すと
使えていたのが

今回はそれをしても 
すぐに再び異常停止で止まるとのことです。

(ブレーカーについては
以下のページを参考ください。
→ブレーカーとは)

この装置はPLCを使って自動制御をしています。

(PLCについては
以下のページを参考ください。
PLCとは、シーケンサとは)

以前、その装置のプログラムを
改造したことがありましたので 
だいたいどういった電気制御に
なっているかは分かっています。

電話の相手は専門の方ではないので 
そこでヒアリングしても
何が問題かわかりません。

ですので夜ですが
現地へ行って故障対応をすることにしました。

2.何をしたか

PLCのメーカーは富士電機です。

何が原因で異常停止のランプが
点灯しているか調べるため
パソコンとPLCを接続して中の
ラダー図をみていきます。

(ラダー図については
以下のページを参考ください。
ラダー図とは)

以下のページで書いていますが
専用ソフトを使うと
現在、起動しているプログラムの
作動状態を見ることができます。

PLC(シーケンサ)絡みの故障修理

三菱電機の専用ソフトでは
モニターモードといいますが
この機能は故障調査には必須です。

そしてラダー図をみていくと
その異常停止ランプは
サーマルリレーが作動すると
点灯するプログラムになっていました。

色々なサーマルリレー

(サーマルリレーについては
以下のページを参考ください。
サーマルリレーとは)

制御盤内のサーマルリレーのリセットボタンを
試しに押してみると
異常停止のランプが消えました。

(制御盤については
以下のページを参考ください。
制御盤とは)

サーマルトリップで
異常停止していたのです。

それで試しに装置を
動かしてみましたが
しばらくすると 
またすぐにサーマルトリップします。

サーマルリレーは、三相誘導電動機を
過電流から保護する電気制御機器です。

(三相誘導電動機については
以下のページを参考ください。
三相誘導電動機とは)

何かしらの再現しない原因で
サーマルリレーが
トリップすることはありますが

今回のようにトリップが再現すると
いうことは三相誘導電動機が過電流が
流れているという可能性が
高いことになります。

三相モーターへ流れる電流値を
クランプメーターで測定してみると
サーマルリレーの設定電流よりも
何倍も大きい電流が流れていました。

クランプメーターの例

クランプメーターの例

サーマルリレーの設定電流は
そのモーターの定格電流にするので
過電流が流れていることになります。

何が故障なのかを見極めるため
電圧・電流・抵抗と いろいろ
モーターについて調べた結果 
機械的な理由で負荷が重くなっていることが
わかりました。

このモーターはバキューム用の特殊品で
標準的な三相モーターではありません。

空気を吸引する構造になっており、
バキュームと一体物になった 
この機器用につくったモーターのようです。

標準モーターならいざしらず
初めて扱う特殊用となると
慎重に分解しなけばいけません。

それでも分解しなければ前に
進まないのでやろうとしていたら

予備のバキュームもあるということで
それをとりあえず使うとのことで
分解はせずにすみました。

そして、故障したバキュームは
メーカーにメンテナンスにだすとのことですので
私の仕事はここで終了です。

3.所感

今回は修理というか故障原因の調査までしか
できませんでしたが
とりあえず装置が使えて仕事ができるように
なってよかったです。

この会社のように
止まっては困る装置については
予備を保有しておいてくれるのは
ありがたいことです。

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